ごあいさつ

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オープンにあたって、この場所を語らずにはおられません。
ギャラリーのあるこの場所は父の実家であり、私も小学校にあがるまでここに住んでいました。
祖母は呉服店を、祖父とそれを継いだ母が小鳥店(のちにペットフード店)を営んでいました。
学校から帰ってくると母の店番の手伝いをしたり、向かいの「とらや」でお好み焼きやたこ焼きを食べ、お使いを頼まれて豆腐や野菜を買いに行きました。夏には商店街で御神輿やパレード、夜店を楽しみ、年末はお正月の買いだしの人で通るのも大変なほど賑わって、日常と違う空気が心躍らせるのでした。しかし、いつしか寂しい風景に変わっていました。

私はその風景を見るたび、閉まったままのお店を見るたび、何かしないとという衝動に駆られ、いつの頃からか、自分の夢はと聞かれると「前の家を改装してお店をすること」になっていました。

赤いアーケードの入口、一方通行の標識をまたいだ敷地、スーパーの真隣、今も元気に頑張るとらやさん。
今も声を掛け合い、人々が行き交っている様子を見て、小さい頃自分を見守り育てててくれた温かな人々のふれあいを懐かしみ、もう一度この環境に帰りたいと思ったのです。
これからギャラリーでの展示やイベントを通じて、地域の方々との交流の場になれば幸いです。